【ステモン高崎校】高校で必修化「情報Ⅰ」のレベルの高さ

2020年から小学校で必修化されるプログラミング教育ですが、2024年からは高校で「情報Ⅰ」という科目が必修になります。先日文部科学省から教員向けの研修資料が公開されましたがそのレベルの高さに驚きました。

高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)

私は30年ほど前に大学のコンピュータ系の学科を卒業しているのですが、「情報Ⅰ」の内容は私が当時大学の1,2年生で学んだような内容のように思います。これをすべての高校生が勉強するようになるのかと思うと、大学でコンピュータについて学んだなんて簡単には言えなくなってしまいそうです。

私は初め、「情報Ⅰ」は情報リテラシーとして一般論を学ぶ課目かと思っていました。予想通り、コンピュータのしくみ、情報セキュリティ、情報デザインなどの一般論もありますが、統計、アルゴリズム(コンピュータで計算させる手順)、最近話題のテキストマイニングなどのデータの分析手法など、「コンピュータを使って問題をどう解決するか」という、もう一歩深い領域に踏み込んでいます。こうしたことを知ることでさらに大学でより深く勉強したい、という子どもたち増えてくれればよいと思いますし、このようなことが一般常識になるのであれば、将来の社会は今とは全く違うものになるでしょう。

今、自分がやっている「小学生にプログラミングを教える」ということが、将来「情報Ⅰ」を理解するための基礎を作り、情報社会を担う人材を育てていると思うと、身の引き締まる思いでもあります。