【ステモン高崎校】「多様性の科学」を読んで
本書は組織論の本ですがとてもおもしろい本でした。テロの危機を発見できなかったCIA、ワンマン的なリーダーシップが悲劇を生んでしまったエベレスト登山、万人には効果がない「〇〇を食べれば痩せる」的なダイエット法、歪な分断を生んでしまうSNSなどの失敗を通じて多様性の必要性を学んでいきます。必ずしも多様であればよいパフォーマンスが得られるわけではないが、アイデアが偏っていることやそれに気づきさえしないことのの危険性、多様なアイデアが融合することによる集合知がイノベーションを生み出すことを本書では示しています。
私たちのことを考えてみると、日本は人種や文化の面で画一性が高く、集団の考えに合わせてしまう傾向があります。その点でイノベーションが生まれにくい環境にあるのかもしれません。だからこそ、より意識的に広い考えに触れたり、社会に自分の意見を発信していくことを自分に課していかなくてはならないように感じます。
ステモンで大切にしていることの一つ、「人と違ってもいい」は多様性を体現しています。自分のアイデアが人と違っても恥ずかしくないこと、他の人のアイデアが自分と違っても認めること。グループレッスンのものづくりの中で、自分のアイデアや他の人のアイデアを大切にする心を身につけて欲しいと思います。