【ステモン高崎校】「プログラミング教育はいらない」を読んで
タイトルはプログラミング教育を否定しているように見えますが、実際はプログラミング教育が必修されたことを肯定的にとらえています。
プログラミング教育が小学校教育にも取り入れられた背景を分かりやすく説明しているので、お子さんをお持ちの保護者様には一読の価値があるかと思います。
作者はプログラミング教育によって次の力がつくと考えています。
- 論理的思考力
論理が破綻していれば動かないコンピューターを扱うには論理的思考は必須 - 問題解決能力
どんなプログラムを作るか自分で問題設定し、プログラミングによって自分で解決できる - プロジェクトマネジメント能力
ファイルにどんな名前をつけるかから始まり、役割分担やスケジューリングを管理しないとプログラムは完成しない - コミュニケーション能力
人間の振る舞いと違うコンピューターを相手と意思疎通をすることはコミュニケーション能力の訓練になる
コミュニケーション能力に関しては少しこじつけの感もあるかとは思いますが一理はあるでしょう。人間関係が上手につくれないお子さんがプログラミングを通じて少しずつイライラしない他人とコミュニケーションを図る方法を身につける、といった場面を想像したりもしました。
上記の4つの力をまとめて「プログラミング思考」として、筆者は次のようにまとめています。
自分がやりたいことをやり遂げるためには、何と何が必要で、それをどのようにどういう順番で作ったり行ったりしていけばいいのか。1回やって上手くいかなかったときに、どこを変えてやり直せばいいのかを、情緒ではなく、考えることで解決していく力
そして、プログラミング思考が身につくことによって、「何かやりたいことを自分にできるくらいにブレイクダウンできるようになったり、技術をブラックボックス化しないで、アイデア次第でどうにでも変えられるぞ、とポジティブにとらえられるようになる。」と言っています。
この態度はステモンが子供たちに身につけて欲しいと思っている態度と同じです。社会の中の技術やしくみに自分事として関心を持ち、主体的に生きて欲しいと考えています。レッスンでは滑車や歯車のしくみを理解し、自分で制御する成功体験を通じて「根拠のある自信」をつけてもらえるようにしています。